心斎橋のディーゼルとかゆう機関車みたいな名前の店に行きますと、わたくしのくたびれたジーンズよりもくたくたの、それもまあ穴の開きそうなものばかり陳列してまして、新品で、それも三万円以上もしよります。これは、いってえぜんてえ、どうゆう料簡だ、ふざけやがってと心中で怒ったわけやけど、そんなすぐにワヤになるような中古まがいのものが売れてるんかいな、怪体な世の中やなあ。せやかといって、ユニクロ等はそれなりの即ワヤになるような偏見があるし(ユニクロのジーンズさんごめんなさい)どちらにしても人間の中味がくたびれてきたので他のものでカヴァーせなあかんのが悲しい。
そこで、時間がないので五年前に買うたジーンズと同じ店を冷やかした。当時の店員がものすごい高飛車で、そないな態度でええんかいなと怒りつつ購入(笑)。ジーンズがお洒落に軟弱になっていくなかで昔ながらの古い縮むデニムが良かったのでございました。昔はリーバイスでもあないな生地はあったんですけど。
この裾上げがまたすげえ面倒なんであります。思いっきり縮みたおすので、普通より二サイズ上のものを購入し洗濯してちょうどええ按配になります。どんだけ縮んだのか、はいてみるとえらい縮んどるやないか。なるほどなるほどと店に持って行ったんですけど店員がまた偉そうに
「洗ってもろても、一度脚を通したものは採寸できまへん」
おいおい、たかが作業ズボンやないかいな、大層なこと言いよって、せやけどこちらも意地になってしもうて従順(笑)に、もういっぺん洗ろうて店に持って行きました。それからやっと採寸してもろうて裾あげにまた一週間です。
イラチなので、もうそんなことしとうないですと窓買物してますと、その場にいた店員がまたごっついええひとで親身になって説明してくれます。五年間の間に何ぞあったんかいな。心境の変化でも。でも迷いまくりで、普通は迷って次にしようって先送りしますねん。そしたら十五オンスのものがあった。
おお、こおゆうのに弱いのでございます。普通デニムは十四オンスです。夏物で十二オンスは経験ありますけどこれは知らへん。十七インチってのもある。うーん。もう顔が「買います」モードになってしまいました。だって得ですやん一オンス分丈夫ですもん。それに現役は五年でええ感じに色落ちしてくれたのであと五年はいけると踏んだので、寿命は十年とみて、こいつは十二年はもつやろう。われながら吝嗇やなあ。
帰宅して家人が高かってんやろうと縫製の具合から目利きして、と無言の非難の混じった評価をするわけで、このひと元服飾関係の仕事をしてましたのでチェックされるとその良し悪しがわかるんで困るわけ。何かコメントするのもドツボな気がして沈黙でございます。
因みにこのエヴィス「Evisu」とゆうブランドは、は「Levis」の洒落(悪く言えばパクリ)かいなと思てましてんけど、最初はそうやったかも知れませんが、意外と人気がございましてこの「Evisu」ブランドのニセモノがまた普及しているとゆうおもしろい現象になってます。
まあたかがジーンズ、後でしてくれるカモメマークのペイントを敢えてせえへんかったら渋いねんけど、みいはあなわたくしはしてもらいました。色は大阪の店限定の紫(この限定ってえのにも弱いなあ)。われながら情ない。
店に来る客は半数以上が外国人でそれもアジア系が多かった。「戎」とか漢字でペイントするのもありなのはそのせいか。観光客相手の雰囲気漂いこれがまた何ともまあ不思議な店やった。
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