2007年10月15日

赤福なんていいじゃないか

伊勢に行きますと必ず赤福本店に立ち寄ります。わたくしは甘いものが苦手なのですけど、あの本店で赤福餅を一皿頼む。三百円でお釣りがくる。わたくしの目当ては何よりもあのほうじ茶である。それと店のなかでは如何にも生娘って感じの清楚な娘さんが餅に餡をつける実演作業をしている。あのねえちゃんの指の痕跡なのだと想像すると(笑)旨いものである。
本当は機械なんだろうと目くじらを立てるひとはいない。それは野暮ってものだ。雰囲気、雰囲気だってば。この清楚な娘さんだって仕事が終ると、けばい化粧した今風のねえちゃんになっているかもしれないし。どーでもいいことだけど幼少の頃から感心しているのはここの手洗いが頗るきれいなことである。現在では当り前でしょうが三十年以上前に、あれくらい清潔感溢れる手洗いは鮮明に記憶に残っている。近鉄の「まわりゃんせ」とかゆう企画の宣伝で竹下景子さんの反応です。
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まるでタイムスリップしたような風情のおはらい町。創業300年の歴史を感じさせる赤福本店が撮影現場です。切り妻造りの建物に栄える朱色のかまど、土間の先には、五十鈴川に面した縁側のあるお  座敷に。監督さんは、お客さん役のエキストラに細かな指示をし、何度もテストを繰り返し、やっと本番に。
「はい、スタート!」の監督の声で本番がスタート。竹下景子さんが、赤福を一口ほおばった後、「おいしい」と思わず本音の感想を・・・。竹下さーん、本番中ですよ。
近畿日本鉄道のサイトのキャッシュより(写真も)。

本店のものが一等旨いとゆうのにはこのような演出以外の要素があったのだろうし、現に赤福餅の味のばらつきは一部愛好者のなかでは上本町近鉄の売店が旨いとかいってわざわざ買いに来るひとがいたくらいである。真偽は不明だけど。
中日新聞の「食衛法上「問題なし」 消費者とズレ 「赤福」偽装で三重県」(下記全文)の報道にこりゃあ織田裕二的表現を借りれば「レインボーブリッジ封鎖できません」って言いたくなってしまうではないか。何となく社保庁みたい。深刻な問題は縦割り行政が仕事を増やし過ぎであり、なおかつそれが機能していないのである。

誤解していただきたくないのは、赤福のやったことを弁護しているわけではございません。あれは美辞麗句を並べた詐欺である。いけないことである。赤福は百貨店や駅の売店に単なる和菓子屋なのに、品切れになって文句を言われるくらいに大きくなり過ぎた。
三十年以上騙されていたと憤るのは勝手である。マスコミも不二家や白い恋人のときみたいに集中砲火を浴びせるのではなく、広範囲の報道をしてみたらどうだろう。何ならデパ地下から仕事帰りの各菓子屋に勤めるひとたちを呼び止めて、不正がないかどうか取材してみたらどうだろうか。
わたくしはデパ地下でアルバイトをしていたひとから、日付の偽造や再包装は日常茶飯だと聞いた。他にも同様のイカサマはやっている。現在、拙いと思った各老舗は改めるかも知れぬ。そうすれば単価が上がるだろうから、値上げするか、他のコストダウンの方法を考えるだろう。それがイカサマな方法だとしても不思議ではない。
無農薬や遺伝子組み換えなしとかオーガニックだとかトレーサビリティとか安全だとかゆう美辞麗句で売っている食品が他にもあるがばれなきゃ高い値で売れるだろう。勿論まっとうにやっている業者もあるだろうが、管轄の行政がこの有様なら美辞麗句は虚しく響くのである。役人たちよ、仕事をしろ。複雑になったならば機構をリストラしろ。わざわざ無駄な仕事をつくるな。そうでなければ各民間企業はたまたま交通違反にひっかかって災難でしたなあのレベルになってしまい問題は根絶しないのである。

つながり)
「ここだけの話です史観」
「高野、森永ケーキ事件回顧」
「駄菓子屋のイカと白い恋人」


赤福餅(もち)の製造日の偽装表示問題で、三重県が食品業者に対して定期的な立ち入り調査を二〇〇三年から始め、日本農林規格(JAS)法上の問題点を一貫して指摘していなかったことが分かった。赤福(同県伊勢市)は約十年前に県に表示方法の是非を問い合わせており、「JAS法は管轄外」とする県の「お役所体質」が赤福側の対応を遅らせた可能性もある。
赤福は、一九七三年に冷凍保存した商品を解凍して再包装する「まき直し」を始めた。
県によると、冷凍した赤福餅の解凍日を製造日とする表示について、赤福から県伊勢保健所が問い合わせを受けたのは約十年前。「問題ない」と回答したという。
その後、牛海綿状脳症(BSE)など食の安全性が問題になったのを受け、〇三年に定期的な立ち入り調査が始まった。赤福に対しても行われたが、あ くまで食品衛生法上の視点で「問題ない」との見解を通した。今回は、JAS法を所轄する東海農政局と県伊勢保健所が合同で立ち入り調査を行ったが「違法」と「問題ない」で見解がまったく分かれる結果となった。
県の担当者は「食品衛生法は食の“安全”が趣旨で、JAS法は消費者の“安心”を守る法律。県としては、安全上問題ない消費期限を設けているかが、判断の第一原則になる」と説明。「自分の範囲外だから知らん顔かと言われるとつらい」と訴える。
こうした県の姿勢を帝塚山大心理福祉学部の中谷内一也教授(社会心理学)は「消費者の安心にとって、安全は一条件でしかない。業者や行政が自分と同じ価値観だと思えることが大切。普通の人は解凍日が製造日と思うか」と消費者とのずれを指摘する。
(「中日新聞」2007年10月14日 朝刊より)

posted by 井上勝裕 at 18:57| Comment(3) | TrackBack(3) | 仕事関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラバ、ありがとうございます。
ちょっと、異様ですよね。最近のブログとマスコミの加熱ぶり。
ブロガーも、「ちょっと情報精査してから書いてみたら?」と思う事しきりです。
どうにも、日本人はマスコミの情報が全てだと思う傾向が強いですよね。
残念な事に。
Posted by NOISE at 2007年10月15日 19:55
久しぶりにコメントします。今晩は。
赤福、大好きです。家の辺りにも非常に似てる(似せてる?)物がありますがやっぱり違う、、、。
不思議でならないのですが、冷凍保存が出来るのだったら、「赤福は冷凍で一ヶ月は大丈夫!」って売ってくれたらよかったのに、と思うのですがどうしてそうしなかったのでしょうか。そしたら東北地方の私達だって買えたのに。「なかなか手に入らない感」を出したかったのかしら、でもそれにしては関西にいくとというか名古屋を過ぎるとどこででも売ってるような気がするけど、、、
今にして思えば、「全国銘菓展」のような催しもので出ていた赤福は冷凍だったのでしょうね。
冷凍技術の進歩っていうのをバカにしちゃいけませんよね。偉そうにしなきゃ良かったのにね。
Posted by たんこ、ぶー at 2007年10月15日 23:09
NOISE様。

振れの反動が激しすぎるのです。白い恋人といい赤福といい知名度が高いのでスケープゴート的な立場ではないかと。日本全国津津浦浦すべての土産物を調べるだけのことはできないし、だから見せしめにして、多くの業者に対して「お前ら気をつけないとあかんで!理解っとるやろなあ」とゆう感じですか。
官の規制を緩和するのと、手を抜くのとは全く意味が異なります。

たんこ、ぶー様。

赤福は製造日を記していました。必要ないのに。いかにも新鮮で良心的ですってことは駄目ですよねえ。
解凍した日を製造した日であると嘘をついてはいけません。スーパーの女に訊いてみればいいけど、そういった解凍日=製造日となったり、再パックした日=製造日となったり、その辺がものすごく曖昧であります。
白い恋人の場合は賞味期限とゆう長い期間のものですが、赤福は消費期限です。概ね短めにサバ読んでいる傾向にあります。保存状態にもよるが一日くらい大丈夫ですわたくしは。
われわら消費者があんまり神経質になると、廃棄される食べ物が出てまいりますので、エコしてください。添加物や農薬がなくてかたちがよくて新鮮で日持ちのするものばかり要求されると、この国の自給率はますます低くなります。
Posted by inowe at 2007年10月17日 13:10
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Tracked: 2007-10-15 19:38

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Tracked: 2007-10-15 21:12

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Tracked: 2007-10-15 22:27