2007年01月25日

中国行きのブランド

香港が英国領だった時分にコートを買った。蒸し暑いのにねえ。
バーバリーかアクアスキュータムか迷ったが前者は三陽商会がライセンスで国内で販売していたのが厭で後者にした。身分不相応だから年末の飲み会に行ったら上司に睨まれるぞとゆうことも注意していたから、きっとアクアスキュータムだとおっさんたちは理解らんだろうと考えた次第であります。何と読むのか躊躇するだろうと浅はかな男であった。安かったなあ。
aquascutum.gif
長年、紳士服売り場をうろついておりますとこの両老舗は足を踏み入れてもどーも触手が伸びない。じじくさいのである。要するに高い。
ブルックス・ブラザースに久しぶりに行ったさいに何だかいっちゃあ悪いが米国のスーパーみたいな雰囲気がした。なんだか学校か会社の制服のように安っぽく見える。品質が落ちたのか、わたくしの目が肥えたのか(まさか)ひとついえるのはディスプレイの好悪とゆうのは本当に恐ろしい効果がある。スーツを買おうと下見したのだけど「段返りでない三つボタン」ばかりであった。店員曰く
「生産拠点をみな中国へと移転したんです。型も皆アメリカには残ってません」
と少し哀しそうに説明した。
仕方がないので、バーバリーのスーツを数年前に夏物と冬物を時間差攻撃で買ってしまったのである。なにやら黒ラベルとやらで安い。(とはいえ比較的高いけど)三陽商会がつくっていることは承知である。
世の中とは不思議なものでこの何年か前にアムロとかゆう歌手が着ていて大流行したらしいと伝え聞いた。へええ、あのチェック柄って考えようによってはものすごくダサいのになあ。変わっているものだ。こうやって考えるとアングロサクソン系統の洋服ってものすごく地味で、見栄えの良いものではないなあと感じる。
<中国>高級ブランド服を一斉不合格 上海・品質検査で
【上海・大谷麻由美】中国の上海市工商行政管理局が、同市内で販売している有名ブランド衣料品の品質検査で、シャネルやアルマーニ、バーバリーなどの 25品目を不合格と判定した。中国各紙が19日報じた。色落ちが激しかったり、表示に誤りがあったというのが理由。同局は「一部の消費者がむやみに有名ブランドを崇拝している」と指摘し、今回の検査で「高級・有名・輸入」のブランド品の質が必ずしも良くないことが証明されたと強調している。
 検査は、市内にある百貨店など27カ所に出店している有名ブランド40社の衣料品59品目を対象に実施。25品目が不合格となり、うち24品目が輸入品 だった。不合格となったシャネルの衣類は、布地の酸性・アルカリ性検査で「pH(水素イオン濃度)が基準値を超えていた」という。アルマーニの革製上着と バーバリーのズボンは「非常に色落ちが激しい」と指摘している。
 中国ではこれまで「輸入品や外資系企業の製品は高品質」と信じ込む傾向が強かった。しかし、最近では当局が外資系企業の製造した電気製品や食品などの問題を相次いで指摘し、国民の間でも外国製品の質を疑問視する風潮が強くなっている。
(「毎日新聞」最終更新:1月20日19時28分より)
この少し前に「バーバリーの生産、中国移転方針に「英ブランド危機」非難続々」(全文は下記)とゆう伏線があるような気がして仕方がないのは考え過ぎだろうか。報復かいな。
英国民は三陽商会にライセンスしたとき反対しなかったのかなあ。ああそういえばポール・スチュアートも三陽商会になってしまっている筈だ。東京の路面店しか知らぬわたくしにとって、久方振りで大阪の接客の悪い百貨店に陳列されているのはショックであった。バーゲンされているのもショックであった。

中華人民共和国の皆さんはブランドを解していないようである。日本も偉そうなことはいえないけど。わたくしはイタリアもののスーツを持っているが(但しビジネスラインアップですが)ラテン系のものは概して粗悪である。縫い目がほつれたり、華奢であったりして実用には不向きである。しかし何とも表現できない着心地のよさと色っぽさがあって着用したくなるのである。アングロサクソンのものは野暮ったいが頑固さがある。
ぼられてるのは承知の上でありますがあの接客と店の雰囲気で納得してしまう。同じぼられてるのなら山口県の会社にぼられるよりは、まだましではないかと思うし、そんなこといっておきながら普段はその山口の会社のユニホーム然とした服を愛用するといった矛盾したことを平気でしている。
英国民も英国民で二年前に英国王室御用達のプリングルとやらとゆういライオン印の合成皮革のスポーツバッグは支那製であり、稀にタイ王国製であっても抗議はなかったのだろうか。これも破格に高い。
米国民は保守的なコーチとゆうブランドが支那製でもなんとも思っていないように勝手に推測する。変に利を優先するから。米国は利を優先させること愛国だと解釈する。IBMのPC部門を支那に売却するさっぱりさが象徴的であります。へーきなんだもん。
わたくしは支那製を避けたくなるのは、型が複製されコピー品が出回るのではないかと大いに危惧するからである。
ノースフェイスとゆうアウトドアブランドの本物そっくりが1/3以下の値段で北京の街角で売られていたのにショックであった。

【ロンドン=蔭山実】タータンチェックのデザインで有名な英国の高級ブランド、バーバリーが英国内の工場を閉鎖して中国に移転させる方針を示し、地元議会や芸能界をも巻き込む論争に発展している。生産コスト削減やアジア市場拡大につながるとはいえ、「中国製」ではブランドイメージを損なうとの声が強い。グローバル化への対応をめぐり企業と消費者の間で意識の乖離(かいり)が鮮明になった格好だ。

 バーバリーは昨年、最高経営責任者にアンジェラ・アーレンツ氏が就任してから業績が拡大しているが、「事業のあらゆる場面で効率化を図るのは当然」として、英ウェールズ南部のロンダにある生産工場を閉鎖して、新たな生産拠点を中国に設ける方針を昨年9月に明らかにした。

 コスト削減と生産の効率化を狙う一方、インドなどへの新規出店でアジア市場に攻勢をかけている。中国への生産拠点移転には、成長する中国の高級ファッション市場での売り上げ増加への期待もありそうだ。

 だが、工場の従業員約300人は職を失うことになり、バーバリーの本社があるロンドンでも抗議行動が繰り広げられている。高級ブランドは映画界とも切り離せず、ウェールズ出身映画スターに加え、2度のオスカーを受賞している英女優のエマ・トンプソンさんも今月から抗議行動に加わった。

 思わぬ反響にバーバリーは閉鎖時期を延期したものの、閉鎖の方針は撤回していない。英国のその他の工場では生産をこれまで通りに続けると弁明するが、地場産業が乏しいウェールズにとっては深刻だ。

 ウェールズ出身の閣僚、ピーター・ヘイン北アイルランド相も地元の雇用を守ろうと、バーバリーの経営幹部に閉鎖撤回を働きかけている。一方、ウェールズ議会の議員らはバーバリー幹部らを委員会に呼び、グローバル化の観点から閉鎖理由を問いただす意向という。

 これに加え、移転先が中国であることが、論争に拍車をかけている。安価な中国製繊維商品の欧州流入が外交問題に発展した経緯に加え、中国での安い賃金での過酷な労働には英国でも批判が強い。「英国製」が「中国製」となることで、ブランドイメージが低下する心配もある。

 トンプソンさんはBBCテレビで「服を買うときは常に製造地を確認している。英国ブランドでも中国製なら絶対に買わない。企業は金もうけに目がないと思いたくなるし、低賃金での製造は受け入れ難い。バーバリーはそのような行動を取ってはいけない。企業は品位を持って高品質を保つべきだ」と訴えた。

 中国進出計画は、国際競争力の確保を狙いとしたものだが、強行すればブランドイメージに傷がつきかねない。英国の現代史とともに歩んできた老舗ブランドの生き残りをかけた悩みがうかがえる。

                  ◇

【用語解説】バーバリー

 1856年に英サリー州出身のトーマス・バーバリー氏が汚れを防止する農夫の服装をヒントに耐久性と防水性に優れた服を販売しようとロンドンに開いた洋服店が前身。その際、「ギャバジン」と呼ばれる新素材を生み出し、バーバリーコートの元になった。

 第一次大戦ではトレンチコートの原型も生み出し、英軍に採用された。その後、コートとジャケットは英王室の御用達にもなった。タータンチェックは1924年にコートの裏地としてデザインされたのが最初で、変更を経ていまもバーバリーの顔となっている。
posted by 井上勝裕 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 異国のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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バーバリー、英国から中国へ!?
Excerpt: いつもご訪問ありがとう。今後のバーバリーのイメージ(=売り上げ・価値観)に大きく関わる出来事が、バーバリー国・イギリスを中心に多方面で揺るがせています。http://www.business-i.jp...
Weblog: バーバリー コート,バーバリー マフラー でオシャレ 
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