2006年12月05日

オリガミで昼食を

去る三月に今年の業界の忘年会の会場の候補地として穴場だと大阪の東急ホテルに問い合わせたさい「今月いっぱいで閉じるんです」と相手が答えました。嗚呼またじじむさいホテルがなくなってしまう。
わたくしは、古くさいとゆうか歴史のあるとゆうかどちらかとゆうと渋めのホテルが好きなのであります。社会人になって初めてもらった賞与で夏物の背広をやっと買い(それまで暑くるしいがフランネルで我慢しておったのです)自分の労働が会社に益することのない後ろめたさがあり、どちらかとゆうとあぶく銭のような申し訳のない思いがしてしまい
「ええい、それならあぶく銭のように使ってしまえ」
とホテル・オークラに泊まりました。高いの。何だか重厚でいいことはいいのだけど勤務先が目前だったので落ち着かないのと、あの増築した安旅館のような棟が変わると階が変わる構造にはどうしても我慢ができませんでした。あの構造は大阪ではロイヤルホテルにも類似点がございます。どちらも好きではありません。
先月、六本木プリンスのときは「はあそうですか」程度ですんだのが、キャピトル東急が閉館したニュースに各界の皆さまが惜しいなあとゆう声が多い。以前に日本経済新聞で知ったのでありますが、このホテルは東急が本格的なホテルとしてヒルトンのノウハウを受けてできたすぐれもののホテルだと認識しておりました。
後ろめたい金を費やすのに、逗子なぎさホテルや旧横浜グランドホテルにも泊まりました。好きだったホテルはもう存在していない。
大阪もホテルプラザが潰れてしまった。あのホテルのいいところは従業員の対応が頗る親切であった点でして、おっとりしている。それが裏目に出てしまったのかもしれません。
osateikokuhtl.JPG
大阪以外のかたからすれば冗談かよう、パクリかようと映るようでしょうが、現在の「大阪帝国ホテル」です(笑)これは洒落ではなく、後に本家の帝国ホテルが大阪にできるずっと以前からこの名前で、ミナミのどちらかとゆうと猥雑な一角にございます。だけど何だかエントランスがものすごいことになっております。節操がないなあ。生き残るために何でもありみたいな。街が単調にシンガポール化するなかで逞しいなあと感じてしまいます。
ともあれ、在京中に「オリガミ」で昼飯食べにいっただけであの当時としては画期的なまでに小さなルームキーを使うことなく東京を去ってしまいました。
現在考えてみると背伸びしたすっげー生意気な若造に映るのだろうなあ。
前述の六本木プリンスホテルや、副都心(現在は都心か)に新しいヒルトンホテルができ、白を基調にした明るいのっぺりとしたホテルが流行りだしてしまいました頃の話でございます。
posted by 井上勝裕 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | あはれなるもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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