2011年06月25日

『下流の宴』の後に『サラリーマンNEO』で社員食堂のマグロの解体ショーを流すNHKの破壊力

火曜日の夜に放映されている『サラリーマンNEO』を愚息は好んで観る。大学生の眼はシニカルである。
先だっての回で、やってくれましたリコーさん、マグロの解体ショーを社員食堂でや披露なすっている。
あの海老名の事業所は、その昔勤めていた頃のお得意先で、隣の課の同期が担当していて営業で短納期対応でずぶずぶになりながら納品していたものであった。現在は生産拠点があるのか否かは存ぜぬ。あんな高層ビルはなかったぞう。

何年か前の同番組でキヤノンの社員食堂でも同様の福利厚生をしていた。当時の経団連の会長さんが誇らしげにしていたのを憶えている。あの前後に偽装請負発覚してますけれど。

福利厚生に社員食堂でマグロの解体ショーって好きなんだなあ。この痴れ者め!

そんなに誇示したいのか。恵まれた正社員の高賃金と高レベルの福利厚生は製品単価に転嫁される。加えて企業努力とゆう大義名分で購買課の協力工場の購入価格はで安く抑制される。値切られて困惑するのは仕入れ先である
そりゃあ、優秀な人材確保は必要でしょうし、福利厚生の充実は必要であると考える。しかし、だ。人間感情的な生き物である。
「ええ身分やなあ」
と恵まれていない者は絶対に嫉妬するし、恵まれたものはそれを維持したい手放したくないのである。あれじゃあ大学生の就活が大企業志向になるのも無理はない。

その一時間前に同じチャンネルで『下流の宴』とゆうドラマを初めて観た。第四話だったけれど、その一話だけで大体ドラマのあらすじは理解ってしまった。そんな番組である。上流(かつては中流だが現代では上流だと思う)のマグロの解体ショーをするような大企業勤めの五十歳くらいの男がリストラになる。
「脱線してしまったなあ」
と模型の脱線する電気機関車を眺めながら、恵まれた地位からドロップアウトするだろう男が自己投影しながら呟く場面が印象的である。手放したくない正社員とゆう地位を失うのである。
これから先の激動の時代は「守り」に入ってしまい、びくびくして毎日を生きるのか、それとも開き直って悠悠自適に過ごすのか、どちらがしあわせなのだろうか。故渡辺和博のマル金とマルビの喩えを思い出しつつ、失うものの多い人間は窮屈だなあ、とふと考えてしまいました。
一度高くなってしまった生活水準を下げるのはなかなか難しいのである。しかし、やろうと思えばできるよ、それはそれで楽しいものだと言っても、上昇志向により上昇してしまった既得権を有するひとたちは怯えるのみである。

つながり)「『大搾取』について」「貞子ちゃんへのアドバイス」

posted by 井上勝裕 at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 世間さま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これは福利厚生では無い!

受託している社食企業の(西洋フード)
企業努力で行っている。
Posted by たこ at 2011年10月29日 14:40
たこさまへ。

視点の違いだと思います。
貴兄は食堂側からの立場であって
ふつう
どう見たって「福利厚生」でしょ。
Posted by inowe at 2011年11月01日 06:27
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