しかし、もうすぐ八歳になろうかとゆうわが愛車を先だって自転車屋さんで診てもらうと、変速機がへたってきたことが判明いたしました。シフトレバーとブレーキレバーを丸ごと交換いたしました。DEORE XTなのに(と少し自慢しつつ)旧型になってしまい現在やスプロケットの歯が九枚もある故互換性がない。わたくしのは八枚しかない。半ば知ってはいたものの、多けりゃいいってもんじゃあないぞう、二十七段変速にして利するところあるのか過剰品質ではないかと自分のことを棚にあげて、二十四段に対応する廉価なもので対応いたしました。三千円少しの出費で済んだ。
この正確にはラピッドファイアと称すらしい(下の画像参照下さい)ブレーキレバーの上部に位置する変速レバーは当初その扱い方に戸惑うものの頗る便利な代物であります。ブレーキやグリップを保持した体勢でカチリカチリと小気味良く変速いたします。
こいつには懐かしい思い出がございまして、能勢の野外活動センターでこどもと別活動してて暇なわたくしはマウンテンバイクの教室にすかさず直行。ここは大学生のボランティアのおねえさんおにいさんがいて、色色と指導してくださる。早くに着いてしまったわたくしがぽつねんとサドルに寄りかかり待っておりますと、周囲の参加者がわたくしに「どないするのこれ?」とヘルメット等の器具について訊いてくるのでありました。うわあ完璧にインストラクターと誤解されてるじゃん。やばいなあ。違うんですってば。恰好だけですってば。ただの参加者のおっさんです。早くこないかなあ若者よ。
来た来た、若人が。で教室開講となったのでありますが、参加者のおっさんおばはんはこの類の変速機を初めて見るらしく、使い方が理解できないのでありました。
すると、教えてくださるインストラクターさんがまた理論派でして、大きなレバーを押すとギアが外側即ち大きな側に行きます。小さなほうは逆です。左側は前のギア、右側は後ろのギアになるわけです。なるほど。ですから左で大きなレバーを押すと前のギアですから重くなるし右だったらその反対に軽くなる。で小さなレバーは逆の働きをしまして。この辺で生徒たちは、ええ何かややこしいなあ理解らんようになってきたと混乱してくる次第。
時間が勿体ないではないか。もう説明だけで十分も経ってしまってる。早く走りたいなあと苛苛してきたわたくしは左は考えんでええのんちゃいますか、で上りでしんどなってきたら右手の親指、下りやったら右手の人差し指使う、これで理解りまっしゃろ。どないですか。と申し上げますと皆さんは、よう理解りました、しんどくなったら親指ですねんな、よう理解りますわ先生(違うってば)となってやっと山自転車できる体制になったのでございました。仕事でもこういけばいいのになあと自省しながら。
快適であります。すこし財布に嬉しかったのですが。ついでにズタズタに裂けているグリップもミシュランに新調いたしました。
思うに昔日と現在の自転車に向き合う姿勢が随分と異なります。わたくしがこどもの頃はブレーキやらパンクの修理は自分でしたのではないでしょうか。しかし、きょうびのこどもは折角買ってもらった自転車を放置状態であります。かわいそうに。磨きもしないしチェーンに油も注さないし、第一工具使ってまでしていじろうなんてしないのであります。大人もだけど。
自転車は面白いものでその機構に基本的に電子部品は参加しておりません。全身メカの塊であります。その単純な部品のひとつひとつが複雑に絡み合って構成されております。素晴らしき美しき工業製品だ。なのに粗末に扱われてしまって。電子電子した現代にこんなに不思議なものがあるのに興味を持つひとが少ないのは憂うべき技術大国。
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井上さんも「自転車男」だったんですね。結構愛好家が多いので嬉しいです。
普段、企業分析なぞやる場合でも、制御や減速機というものを作っているものづくり企業の業態が今ひとつピンと来なかったりするのですが、自転車はシンプルな乗り物ゆえに、「減速機というのは力を伝えるために必要なモノなんだなあ」というようにリアルに実感できますね。
わたくしがそもそも自転車に覚醒したのはこどもの自転車購入時でした。
パーツに凝るひとは出費がかさみます。高いパーツでも手入れを怠れば、こまめな手入れをしたひとつグレードの下のパーツに劣りますので、掃除の後の潤滑油もしくはワックスで快適な自転車生活を満喫して下さいませ。
車検も要らないし。