2006年06月15日

畢竟、カタログハウス

わたくしは花森安治在りし日の『暮らしの手帖』を時折購読しておりました。この雑誌の購読者どちらかといえば、上品な山の手の高学歴な平均的な家族の専業主婦の母親を対象にしていそうだなあと勝手にプロファイリングしてしまうのでした。環境意識やモラルが高そう。興味があったのは商品テストでマニアックなまでに商品の比較し詳細に渡りその好悪を評価しているところが好きでした。
ヒゲソリにかかわる比率がこころなしか多い気がする。きっと編集部の関係者にわたくし同様ヒゲの濃いひとがいてるに違いないと推測する。
ただ『暮らしの手帖』は視点によっては気に障る部分がございます。
だってさあ、手作りのカーテンを作りましょうみたいなコーナーの次に「さりげなく」MaxMaraの洋服の着こなしが数頁ダサい撮影の写真で載ってるんですよ。あんな高い服。しかもブランド名は片隅に小さく記しているだけだから「さりげない」ところが、ああ金持ち相手だなあと。社会的オピニオンも毎回内容が濃いけどさりげない。
何でこんなはなしになったかとゆうと、やや旧聞になってしまって申し訳ないですが
第1回 ロハスデザイン大賞の報道で
「デジタルでも「ロハス」――“ロハスな生き方”を推進する「ロハスクラブ」理事で音楽家の坂本龍一さんと、同じく理事でデザイナーの深澤直人さんが6月5 日、「第1回 ロハスデザイン大賞」授賞式に出席し、リコーのデジタルカメラ「GR DIGITAL」やiPod対応ビンテージラジオを“ロハスな”商品として紹介した。」『Itmedia』2006年06月05日 20時00分 更新より)
でして、ええっ何がどう関係あるのかのけぞってしまいました。
gr_digital.jpg
リコーのホーム頁より引用。
ええ確かに、わたくしは「GR DIGITAL」欲しいと思いましたよ。でも高価だし。友人の同じメーカーのものが支那製品で時時ズームレンズが収まり難いのを知っていたので、別に国籍に偏見を持つつもりはないけれど高価な買い物なだけに踏みとどまりました。
ビンテージラジオを選んだ坂本龍一はまた変でこの春にPSE法に反対しており「やったぞ!!!!!! We've got it (sort of)!!!!!!!」と3/25のブログではしゃいでいらっしゃったので意図的なものを感じてしまいました。

でもこの選考って単なるおっさんのレトロ趣味なだけじゃん。

主催者の『ソトコト』の七月号を覗きますとロハスがらみで商売全開してます。『BRIO』や『サライ』とどない違うのか(どちらも読んだことないけど雰囲気が何となく・笑)理解らんのであります。

ふたりで暮らすとCo2は減る。
洗濯機も一台。冷蔵庫も一台。月のエアコン代も半分。人は結婚することで環境にもやさしくなれる。ソトコト7月号はロハスなカップル65組にサハダイヤモンドのエンゲージリングをプレゼント。付録にエコな婚姻届だ。

露骨に頭の悪そうなコピーだなあ。売る気満満。一人暮らしの洗濯機と冷蔵庫は廃棄されるのかなあ。結婚による経済効果は測り知れないし、婚姻届の何年か後はエコな離婚届か(笑)。持続可能をキーワードににして販促があからさまでございます。ロハス信仰者は持続可能なモノを購入し、持続不可能な子孫を作らず、こうやってロハスな消費を持続するひとびとそのものの持続は途切れることになるでしょう。
こうして環境を汚す人間が減少すれば地球の将来は保全されますが、第一世代絶滅後、第二第三のロハスが発展途上国から多数輩出されますのでやはり地球はロハスに期待できずになりそうであります。
posted by 井上勝裕 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(2) | 環境問題みたいな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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