2011年03月01日

大河ドラマは歴史を語らない

役者が実際の年齢と大きく離れた役を演じることに対して、わたくしは異議を申し立てるつもりはない。大役者ともなれば広範囲に及ぶ年齢をそつなくこなしていても不思議ではない。
しかしでっせ、『江〜姫たちの戦国〜』にかんしては非道い。早くも開始直後昨日に時評親爺さんが指摘しているように児童を二十半ばの女優が演じるのは無理があろう。

いくら歴史に疎いわたくしといえども、徳川家康のほうが豊臣秀吉より若いし、豊臣秀吉のほうが織田信長より若い。そのくらいは歴史的な時系列で知っております。
だから『江〜姫たちの戦国〜』の織田信長をトヨエツが演じているのは『巧妙が辻』の館ひろしよりも好感度アップであったのだが、徳川家康を実年齢より三十ほど上の北大路欣也が演じているのは首肯できぬ。ドラマ内で三人並ぶととどうしても徳川家康が年長者であることまるわかりじゃん。
好評であった『龍馬伝』のときも同じで、四十になるかどうかの山内容堂を七十近い近藤正臣の配役なので彼のイメジが大きく歪曲されてしまったような気がする。別にテレビドラマなんだから目くじらたてなくてもと仰せのかたもいらっしゃろうが、歴史に強いNHKですと言いたげなのが困ったものである。例えばこんな具合であります。
琵琶湖のことを、「びわのうみ」と言っているのはなぜですか?
「琵琶湖」という文字が初めて文献に登場するのは、室町時代後期と言われています。ですから、今回の番組で描いている16世紀後半以降にあっては、「琵琶湖」と表現することが可能であると考えました。

ただし、声に出す読み方として「湖」を「こ」と呼んでいたかは不明なので、時代考証をご担当の先生方とご相談し、「びわこ」ではなく、「びわのうみ」と、この番組では呼ぶことにしました。
NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」よくある質問より一部抜粋)
よく言うよなあ。こんな按配で、やたらと「時代考証のご担当の先生」がお出ましになるのである。あたかも時代考証に気を遣っているのですよ、歴史はまかせて頂戴NHKは教養がありますもんモードである。おかしい。先生とゆうのは小和田哲夫せんせらしいのだが、少しは真面目に仕事しろよなあと言ってやりたい。

こどもを大人が演じているので記憶にのこっているのは、藤山寛美の丁稚役であれはあれで年齢差は関係ないよさがあった。ちょっと古いけれど。しかしそう思えば、あの三姉妹の着物姿は、どことなくあほみたいで、藤山寛美を彷彿とさせる着こなしのようでありました。
そんなことゆわんといてえなあ。と、のだめさんは怒るかも知れないけれど。

件のドラマの配役と年齢の隔たりを調べたら、結構すごいことになっているのではないだろうかといいながらも調べるつもりはないのでありました。
タグ:NHK
posted by 井上勝裕 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 世間さま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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