2008年08月04日

V8の4300ccの的士

これじゃあハイヤーみたいだなあ、とぼくは不自然なくらいピカピカに磨き上げられたタクシーのなかで居心地の悪さを感じた。これじゃあ潔癖症なクルマ好きに送ってもらっているみたいで、そのうち靴を脱ぎなさいと命令が下るのではないかというほど窮屈さであった。

時間がないのでと焦って停まった流しのタクシーが三代目のセルシオだった、それもピカピカの個人タクシーである。料金は同じだから文句はなかった。個人タクシーにありがちな車輌への愛着があるのは悪いことではないが、行き過ぎると息が詰まる。
疲れていた。それに目を通す必要のある書類があった。行き先まで時間通りに着けばいい。目的地と到着希望時間以上に会話はしたくなかった。しかし五十半ばのタクシードライバは頗る饒舌であった。
彼が訴えたいことは要約すればに二点だった。

ひとつは、現在乗っている自動車がいかに優れたものかということである。
搭載しているV8の4300ccのエンジンが最高のエンジンなのだということであった。エンジンの型番まで言及してくれちゃっていたけどそんなものは全く解せない。何度も仰るものだかV8の4300ccというのは憶えてしまった。ううん、しかしそう言われれば実にトルクのあるエンジンである。換言すればものすごく加速がほんの微かなアクセル動作で可能になる。
急いでいる身には助かるけど、割り込みが非常にお下品。
こうなっちゃうんだよなあ。

もうひとつは、レクサスの悪口である。車輌価格が割高であり、その割高なのは後の面倒までいたしましょうということだから、そのコストがどのくらいの額かは知らないが上乗せされていて独占みたいなものである。けしからんというのが彼の主張であったが、理解るような気もするが、あまり興味が沸かないし自動車のディーラーのアフターサーヴィスってのはそんな傾向があるじゃない、どちらにしても。で数年後に次買ってくれと購買意欲に火をつけるのではないだろうか。
ぼくが的士406を売る交渉をして一等対応が悪かったのが購入したディーラーだった。しかも対応したのが社長であった。買う見込みのない客には非常に冷淡であった。ああ二度とここで買うものかと思ったものである。駄目だなあ。短所も多かったのけど個人的には手放すのが惜しいと感じたが余計に興味が失せるじゃあない。
posted by 井上勝裕 at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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