ある日、定年直後の男が働かせてくれないかと宅配所を訪れたが、主任は即座にあいにくだがと断った。太ってるからありゃあ使い物にならん。
貧富はどうであれ善良で正当な配達先の顧客である小市民たちに憎しみを抱くようになった。自分もまた小市民なのだけど、ただ泥水をいま浴びている。
待てないんだ、おれは忙しいんだからな、ここからちょうどおまえの顔がみえるからな、いそいで教えてやろう、めちゃくちゃになるんだよ、あの玄海号が十二時きっかりにぶっとぶんだよ」「爆破すると言うのですか?」「いや、そんなこと知らない」「爆弾をしかけたと言うのですか?」「さあ、どうかな?」「いま車庫に入ってますよ、冗談でしょう?」「ばかやろう!冗談かどうかみていろ、ふっとばしてやるからな、血だらけにしてやるからな、なにもかもめちゃくちゃにしてやるからな」ぼくは受話器を放りなげるようにしておいた。本書の主人公が公衆電話で罵る。下記報道から別にこんなことは昔からあったことだし、公衆電話がネットに変わっただけじゃあないか。
十九歳の地図(廉価版)
蟹江敬三の演じる三十男に対し、汚らしい三十男になりたくないとおもったわたくしが三十歳になったとき、人生五十年だあ!と身勝手に呟いた。その五十年が近づいてくる。
ネット殺人予告、配達員の男逮捕 脅迫容疑で
インターネット掲示板「2ちゃんねる」に殺人予告を書き込んだとして、警視庁代々木署は3日までに、読売新聞販売店配達員の堀大樹容疑者(21)=川崎市幸区=を脅迫容疑で逮捕した。「書き込みにどういう反応をするか見てみたかった」と供述しているという。
調べによると、堀容疑者は6月19日午前4時50分ごろ、タレントが開設した2ちゃんねる内の掲示板に「ダガーナイフと2tトラックを使って俺が皆殺しにしてやる」と書き込んだ疑い。
(「Nikkei net7月03日 15:02」より)




